虫歯治療で使用されるコンポジットレジンについて
投稿日:2022年9月9日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
歯に詰める白い詰め物「コンポジットレジン」は、歯と接着しなければその機能を果たすことが出来ません。
「接着剤」が必要になります。
現在でも日本で開発されている歯科用接着剤が世界を席巻しています。
歯科用接着剤とはどんな特徴なのでしょうか?
・水に強い!
これは歯科用材料としては外せない特徴の一つですね。
お口の中は常に唾液に晒されている状態です。加えて飲食がありますので肝要な特徴となります。
歯の構造は、外側はエナメル質と呼ばれる無機質が主成分で水分がほとんどありません。
したがってコンポジットレジンの接着も予後が良いです。
しかしながらエナメル質の下部組織である「象牙質」と呼ばれる神経と繋がっているこの組織は
水分やコラーゲンが豊富に含まれていますので、コンポジットレジンの接着が困難です。
この象牙質にコンポジットレジンを引っ付ける接着剤に様々な技術が隠されているのです!
水分やコラーゲンの多い象牙質にどのように接着させるのでしょうか?
それには、象牙質に接着剤を浸み込ませることができれば可能となりますが
いかに接着剤を象牙質に染み込ませるかが鍵となるのです。
つづく
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