被せ物の材料について
投稿日:2023年3月5日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
被せ物の材料は様々ですが、日本においては国民皆保険のシステムがあるので保険がカバーできる材料は幾つかに絞られます。
最近主流になりつつある「CAD/CAM冠」があります。
歯科用のレジンにセラミックの粉末を混合したブロックをコンピューターで削りだした被せ物です。
白い被せ物で奥歯から前歯まで使用できます。(一部適応範囲があります。)
金属を使用せず、色調もいくつかのパターンがあり、前歯にも応用できます。
金属ほど強度がないため部位によっては破折する事がります。
これまでの被せ物は、主にアルジネートと呼ばれる粘土状の材料を型取りトレーに乗せて型取りを行いますが、CAD/CAM冠の型取りは、デジタルカメラを用いた光学印象法で行います。
これまで型取りで「おうぇ」っと吐き気をもよおしてしまう方にとってはとても重宝な治療法です。
保険の被せ物に限らず、自費治療で使用されるセラミック、ジルコニア、インプラントに使用する被せ物についてもこのデジタルカメラを使用して製作する事が可能になりました。
このように被せ物を製作する過程においてもデジタル化が進み、患者さんの身体的負担が減るような仕組みが出来始めています。
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