デジタルで製作する被せ物について
投稿日:2023年11月20日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
今や被せ物もデジタルで製作することができる時代となりました。
PCでデザインしてそのデータを元に被せ物を3Dプリンターもしくそれらに類似する機械で、被せ物の元となる材料の塊から削り出して製作します。
保険適応されている白い被せ物、CAD/CAM冠はそれに相当します。
白い被せ物ひとつ取り上げてみても、歯科技工士によるそれらのアナログ製作には果てしない労力と時間、技術が必要とされます。これらが歯科技工士にまつわる労働環境の悪化やライフワークバランスなどに大きく影響し現在の歯科技工士不足に繋がっていることは否めません。
その解決策を担う補綴物のDX化は歯科業界を席巻しています。
CAD/CAM冠以外の補綴物、セラミックやジルコニアなど自費治療に用いられる材料の製作も可能です。
加えて、インプラントなどの特殊な製作もデジタルによって製作することができます。
またこれらの製作物は技工所のみならず、製作設備のある歯科医院でも製作することができます。
「セレック」と呼ばれるデジタルシステム設備のある歯科医院では、型取りから補綴物の製作まで一貫して行うことができます。
このシステムがあると一日で型取りから装着までを一気に行う事もできます。
時間に余裕がない方にとっては非常にありがたいシステムだと思われます。
現時点においては義歯の製作は十分ではありませんが、まもなく義歯の製作も可能となる事でしょう。
高齢者の方々においては、何度も通院することが難しい方もいらっしゃいますので、一日で義歯が製作できるようになるととても有難いことでしょう。
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