舌と味覚のお話し つづき
投稿日:2022年1月11日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:未分類
前回は、食べ物の味はアミノ酸や糖類などの「味物質」によってもたらされていることをお話ししました。
今回は、これらの味物質がどのような経路を経て味として認識されるのかお話しいたします。
舌の表面には「舌乳頭」と呼ばれる組織がたくさんあります。舌がよく見えるように前にだすと舌表面にみえる突起状のぶつぶつが舌乳頭です。
味物質は水溶性で水に溶けます。味物質を食べると唾液に溶けて舌乳頭に届けられます。
舌乳頭の中には味蕾と呼ばれる器官があります。味蕾はたくさんの味蕾細胞からなります。
味蕾細胞には味物質を受け取る受容体があり、この受容体から味物資の情報が味覚神経を通じて脳へ伝えらて、食べ物の味が味として認識されるのです!
味物質の種類によって味を受け取る受容体も分かれます。酸味の味物質を甘みの味物質を受け取る事は出来ません!
したがって、味は舌の特定な部位で感じるのではなく舌全体に分布している器官で感じているのです!
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