認知症は歯周病が原因?
投稿日:2021年5月29日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「P.G菌」 歯周病の代表的な病原性の高い菌です!
この菌が恐ろしいのは、歯周病を悪化させるだけでなく、歯周病関連細菌の中でも際立って強力なタンパク質分解酵素をの持っていることなんです!タンパク質を分解して、エネルギーを得て体内に入り込みます!
認知症は複合的な要因で発症します。
これまでは、お口からの要因では「歯を失って噛めなくなると脳が刺激されず認知症になる」というものでした。
しかしながら近年の研究で恐ろしいことが分かってきました。
「脳に入ったP.G菌がタンパク質分解酵素で神経細胞を変性させて、アルツハイマー型認知症を進行させている」
こんな衝撃的な可能性があるとの事です!
「アルツハイマー型認知症の方の海馬(短期記憶を司る」にはP.G菌が出すたんぱく質分解酵素に侵食されていることが分かっています。歯周病に罹患した歯肉と同じ状態です!
この分解酵素を阻害する薬が認知症治療に有効になるかもしれません。
歯周病治療が認知症の発症を抑えることが出来る日も遠くないかもしれません。
■ 他の記事を読む■