歯がしみる、知覚過敏?
投稿日:2018年10月29日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「口をゆすぐと歯がキーンとしみる」ことありますか?
少し冷たい飲み物を飲んだ時など感じることがある方、少なくないのではないでしょうか?
知覚過敏は、歯の表層のエナメル質が何らかの原因で失われたとき、もしくは歯ぐきが下がることにより、その下の層にある象牙質がむき出しになって、痛みを引き起こす状態をさします。
象牙質は歯の中の神経と象牙細管と呼ばれる管で繋がっているため、鋭い痛みを引き起こします。
虫歯を放置して痛くなった時に感じる神経の痛みと良く似ていますね。
この象牙細管は「冷たい」「熱い」「甘い」なおどの刺激を神経へと伝えます。
削りたての象牙質の断面を顕微鏡で見てみると、多数の穴を見ることが出来ます。
この穴は、象牙細管の管の断面です。この管の断面が解放した状態になっていると上記の刺激で
「痛い」と感じてしまいます。
知覚過敏を治す「薬」や「処置」は、この象牙細管の管の断面を封鎖するために行うものです。
虫歯を患った歯の象牙質部分には、「透明層」といって歯の神経の防御作用によってできた象牙細管が封鎖された層が出来ます。天然の防御層ですね。したがって虫歯だからといって、再発しないようにと必要以上に削りすぎると「しみる」原因になってしいます。
最近では、知覚過敏に有効な薬の効果が著しく向上しています。
「しみる」症状がある方ご相談くださいね。
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