歯周病治療の終盤には
投稿日:2024年7月5日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
歯周基本治療が終わり再評価後に改善が見られない場合には「歯周外科治療」が行われます。
「歯周外科」は主に歯肉を剥がして直接歯槽骨を露出させて歯の周囲の状態を把握して治療を施します。
歯周外科をする前では確認できなかったようなプラーク、歯石などのバクテリアの塊が顕になります。また歯根の形態や歯と歯の跨ぎの形状、歯の得意的な構造などを知る事が出来ます。炎症の原因を精度高く知り得ることが可能となります。
目的に応じて様々な外科処置の手法があり、疾病の状態に合わせて外科処置の手法が選択されます。
そして再度歯周検査を行い「メインテナンス」へ移行していきます。
中には「歯周外科」後のおいても病状が改善されない場合もあります。そのような場合にもメインテナンスにより病状の進行具合を経過観察していきます。
歯周病の原因要素はいくつかありますが、大きく4つに分けることが出来ます。
・肉体要素(動揺、摩耗、筋緊張)
・清掃要素(歯石、プラーク)
・筋肉要素(循環障害、角化障害)
・精神的要素(免疫低下、治癒不全)
このように歯科医師や歯科衛生士では治すことのできない原因もあります。
歯周病は全てが完治するわけではありませんが、多くのケースは基本的な治療で寛解させることが可能です。
何よりも早期治療が大切ですので、気になる方は歯科医へご相談くださいね。
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