上唇小帯知ってますか?
投稿日:2018年2月27日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
お子さんの上唇と前歯の歯肉の間を繋ぐ帯状のひものようなもの、母親であればすでにご存じの方も多いのではないでしょうか?
それは上唇小帯と呼ばれます。
この小帯は通常では歯と歯肉の境目から5mmから10mmほど上がったところに位置しますが、中には歯と歯肉の境目、もしくは、歯と歯の間くらいに位置することがあります。
たいていは、そこに位置したとしても永久歯の崩出や歯槽骨(歯を支える周りの骨)の成長により位置が正常に戻りますので、赤ちゃんから乳歯歯列期においては経過観察することが多いでしょう。
しかしながら放置することで小帯の繊維が歯肉の中に入り込んで歯と歯の間が開いて戻らないことも少なくありません。
切除に関しては賛否両論ありますが、私見としましては、怪しい場合は、早目の切除が望ましいと考えています。現在では、レーザーなど出血をほとんど伴わない処置も可能です。処置時間も短時間のため負担も少ないと思われます。先延ばしにして処置が深刻になる恐れもあるので、低年齢のうちに済ませる事の方が良いと考えています。もちろんケースによりけりですが!
お子さんの小帯を見て心配されているようでしたら、まず状態を知ることが大切ですから歯科へ相談されるとよろしいかと思います。
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