歯周病と誤嚥性肺炎について
投稿日:2021年3月22日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「誤嚥性肺炎」高齢者が罹患する病気において良く耳にするのではないでしょうか?
文字通り、誤って口の中の食べ物や唾液、プラークなどが気管内に入り込み、それによって引き起こされる肺炎の事です。罹患頻度が高く致死率も高いため、重要視する必要があります!
お口の中から、食道、胃、腸、肛門までは外の環境と繋がっています!必ず細菌は存在して、身体の免疫と細菌が平衡状態を保っています!
一方で、肺という組織は外の環境と繋がっていない無菌状態の器官です。その器官の中に間違って入ってくる唾液や食べ物に歯周病関連細菌などが混在していると、身体はそれらの細菌を排除するために炎症を引き起こします!
具体的に分かっている事では、歯周病関連細菌によって産生される炎症性物質は気管の粘膜を損傷させることで、肺炎の原因菌を付着、増殖させやすくすることがあります。
したがって、歯周病の基本治療や口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防効果があります!
すでに口腔ケアの実施により肺炎の発症率が低下しています!
ご家族やご自分の周りにいる高齢者の方々にも口腔ケアの効果を教えてあげましょう!
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