神経の無い歯が折れた
投稿日:2017年11月18日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
明日19日は、インプラント治療における講習に参加するために医院休診とさせていただいております。インプラント治療においては欠かす事の出来ない安全装置(通称ガイド)ついて学んで参ります。ご迷惑おかけいたしますがご協力のほどよろしくお願い致します。
さて本日、奥歯の破折を主訴に3年ぶりの患者さんが来院されました。この歯は、以前私が神経の処置を施しました。当時、虫歯によってできる歯の穴も小さく歯のほとんどの部分が綺麗な状態で残っていたので神経処置後には、歯を削って被せることなく穴をレジン(虫歯治療で使用する歯と同じ色のプラスチック系の材料)で埋めて本来の歯の形態、噛み合わせを再現しました。ところが今回割れてしまい抜歯は、免れたものの被せ物をするに至りました。
患者さんがどんなかみ合わせをしてその歯がどのような影響を受けるのかある程度は、予測したうえで治療をすすめますが今回のように予期せぬ結果を招くこともしばしばあります。
神経の有る歯は、咬む力に対して反射機能が備わっているのである一定以上の力が加わると痛みとなって「もうこれ以上咬めません」と身体のサインが現れます。一方で神経の無い歯は、反射機能が失われているので神経の有る歯以上に強い力で咬めてしまえるのです。それが破折を招くことに繋がります。神経を取らなければならない原因は、やはりむし歯によるものがほとんどです。
むし歯は、予防できます!特に乳児期から始まり幼年期にかけては、予防に関してとても大切な時期です。大人も子供も(大人の方は、別の意味合いですが)糖分の摂取には、十分気を付けて下さいね。
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