歯磨き剤について、つづき
投稿日:2021年12月11日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
今回は「ジェル」「ペースト」の違いについてお話します!
この両者ですが使い分けすることをお勧めいたします!
それぞれに薬効成分が入っています。フッ素の配合が主になりますが、「ジェル」のほうが口腔内により停滞しやすく齲蝕予防に有効であるといわれていますが、実際のところは疑問が残りますが・・・
「ペースト」に発泡剤が多く入っているために歯磨きをすると泡立ちます。
この泡立ちが「磨けてる感」を演出します!
泡立てば歯に付いている汚れなど見えるどころか気にもならなくなるでしょう!磨き残しの原因にもならざる得ません!
「ジェル」はその点では、ほとんど泡立ちませんので歯の汚れや歯肉の状態などもある程度かんさつすることが出来ます。
最近の研究では、歯ブラシ+ペーストの歯磨きにより歯と歯肉の境のエナメル質が無くなってしまうことが明らかになっています。
「アブフラクション」とよばれる歯のたわみにより起こるとされてきましたが、その説は消えつつあり、歯ブラシ+研磨剤により引き起こされている可能性が増してきました。
つまり毎日のケアとして使用する歯磨き剤は「ジェル」がお勧めです!
「ジェル」のみで磨いていると着色汚れが付いてくるので、週1回でも2週に1回でも構いませんので、たまに「ペースト」を着色汚れを落とすつもりで使用してください!
それぞれを使い分ける事で歯に侵襲少なくケアする事ができると思います!
「ペースト」を使用するときは硬めの歯ブラシでも良いと思います。歯ブラシの硬さも、毎日のケア用とたまの着色汚れ落とし用とに分けていただけるとなおよろしいかと思います。
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