お口の中の細菌についてのお話し
投稿日:2022年2月4日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
知っていますか? 「私たちの胃腸から出る消化酵素では、食物繊維を分解することが出来ない」ことを。
分解の働きを助けて、身体に必要な代謝産物を合成するのが腸内細菌です。
この細菌は非常に多くの種類が存在して、身体に良い働きをするものもあれば、逆に悪い働きをするものもあります。
腸内も口腔内も細菌の機能における基本的な原理は同じです。
口から喉を通って胃、腸から肛門もでは外の世界と繋がっていますから細菌が居て当たり前なのです!皮膚の下にある組織のなかには細菌は無です。根本的に器官としての在り方が異なります!
従って口腔内や腸内は細菌と身体の免疫が平衡状態を保っています。
これも身体の大切な恒常機能の一つです。
お口の中で悪さをする細菌で代表的なものは、嫌気性グラム陰性菌である「フソバクテリウム」。
これらの細菌は、腸内細菌と同様に代謝産物である揮発性脂肪酸を作り出しエネルギー源として使用します。
揮発性脂肪酸は強烈な口臭の原因となります!
そしてこのフソバクテリウムは上記の他にも体に非常に甚大な悪影響を及ぼすのです。
つづく
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