時には抜歯した方が良い場合があります!
投稿日:2025年5月20日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「抜歯」は誰もが避けたいと思いますが、抜歯した方が良い理由もあります。
・歯周病でグラグラの歯
・破折している歯
・歯の根だけになっている歯
上記に記す歯は、プラークやバイオフィルムが蓄積しやすい環境を誘発します。バクテリアの棲家となり身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
お口の中では、バクテリアと免疫が平衡状態を保っています。バクテリアの数が増える、もしくは免疫が下がるとバランスが崩れ、身体は平衡状態を保とうとして炎症が起きます。
普段から健康な方は何も症状がなくても、免疫の下がる要因を持っている方や高齢者の方は、上記のような歯をそのまま放置していると、誤嚥性肺炎などを引き起こすリスクが高まりますので要注意です!
上記のような歯を残しておくことによって、その歯の周囲の骨が吸収されて、お椀型に骨が凹んでしまう可能性が高くなります。
そうなると、入れ歯を入れたり、インプラントを入れたりする際に処置が複雑になり、長期安定性が悪くなる恐れがあります。
歯を抜くことで次の処置に建設的な影響を与えることができる事もあります。
歯を早めに抜いたおかげで、それに変わる歯の調子がものすごく調子良いということは少なくありません。
一方で、上記の様な歯を長期に渡り残したせいで、インプラント処置はできず、入れ歯の調子も悪いといったケースもあります。
抜歯に関しては最終的な判断は患者さんご本人がするべきであると考えます。残す場合と抜く場合mそれぞれのメリット、デメリットについて歯科医とよく相談されることおすすめします。
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