被せ物の土台について
投稿日:2023年2月26日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
虫歯により歯の頭の部分「歯冠」が崩壊して、その後その歯を回復させるために被せ物が製作されますが、その時に「歯の土台」が必要となります。
「歯の土台」にはいくつかの材料があり、選択されますが、ネガティブに働く材料もまります。
それは「金属」の土台です。何十年も前から保険治療の材料として使用されてきています。
現在でも使用されている事もあるようですが使用頻度は確実に少なくなっています。
・歯の破折を招きやすい(間接法により技工士が製作するため歯の削除量が増えます)
・歯の根の治療をする際に除去するのが困難で、歯の削除が必要となる。
・歯と金属土台の接着部分にすき間が生まれやすく、最近漏洩がおこり感染のリスクが出ます。
などなど使用するにあたり全くいい所が見当たりません。
現在主流となっているのは「レジンコア」です。
・歯とレジンコアは接着様式なのでセメントが間に介在せず、長期安定性に優れています。
・虫歯に感染している歯質のみを削除する事で土台を作る事ができるので、歯の削除量が少なく
術後の歯の破折のリスクも少なくなります・
歯の長期安定性を求めるのであれば「レジンコア」の選択は必須となると考えます。
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