虫歯を治した後の詰め物はどれくらいもちますか?
投稿日:2019年4月9日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「一度虫歯の治療をしたから永久的に大丈夫ですか?」
たまにこんな質問をうけることがあります。
一度治した歯が再度虫歯になる事を「二次う蝕」と言いますが、二次う蝕になる要因は多々あります。
1)虫歯がしっかりと除去されていなかった
2)患者さん自身でのケア(歯磨きを中心とした自己管理)不足
3)食生活(特に砂糖を含む食品の摂取)による影響
4)歯の移動、傾斜によるエナメル質、詰め物の崩壊による力学的原因
1)の虫歯の除去についてですが100%完璧に取り除くことは不可能です。
お口の中の細菌が無菌に出来ないのと同じ理屈です。お口の中は腸の中の仕組みとほぼ同じです。
細菌と免疫のバランスで平衡を保ちます。
虫歯菌を取り除く際には基本的にう蝕探知液と呼ばれる虫歯菌を染める事の出来る薬を用いて
虫歯菌が残っていないか確認しながら行います。
虫歯菌が歯の中に広がっている事は往々にしてあるので
う蝕探知液の使用は必須となります。
また拡大鏡や顕微鏡を用いることによりさらに効果的に虫歯菌を取り除くことが可能となり
二次カリエスの発生を防ぐことに繋がります。
つづく
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