虫歯の予防と治療について

虫歯といっても色々な段階の虫歯があります。

虫歯による歯の侵蝕具合によって虫歯のステージが決まります。

　　　　　　　　　「初期虫歯の治療について」

初期虫歯のお話をするにあたって, 脱灰と再石灰化についてご理解いただく必要があります。

虫歯はある日突然発生するわけではありません。

お口の中に存在する虫歯菌が酸を作り出して、歯の表面を溶かします。

歯の表層であるエナメル質が溶け始める状態を「脱灰」と呼びます。

一方で、お口の中では唾液が、産生された酸を中和して脱灰したエナメル質を修復する働きがあります。

それを「再石灰化」と呼びます。

お口の中では常に「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。

このバランスが崩れて脱灰が優位となるとエナメル質が溶ける速度が増し虫歯が進行します。

この脱灰の状態が、初期虫歯と言われます！

初期う蝕は脱灰していても歯に穴が空いていない状態なので、再石灰化により元に戻る可能性が十分にあります。逆に脱灰の状態が修復されずにさらに脱灰が進めば、歯に穴が空いて再石灰化だけでは治らない状態になってしまいます。

初期う蝕は、薬の塗布で治ることがあるので歯科医の検診でチェックしてもらうことがとても重要です！