痛くて入れ歯がはめれません!
投稿日:2018年3月22日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
義歯(入れ歯)を長期間使用している患者さんは、時にして歯科医よりも自分の義歯について熟知している患者さんがお見えになります。着脱(取り外し)の仕方、何を食べると調子が悪くなるか、舌の位置、など様々な使い方のコツを良くご存じでいらっしゃいます。
下顎義歯の使用期間が10年以上の患者さんが、義歯の下に傷ができたとのことで調整におみえになりました。「ここ最近ずっと問題なく使用していたのになぜ傷がでるのか?」と不思議がって質問されました。
そこから問診してみると色々と情報が出てきました。
まず食べている物の種類は全く変わりないとのことでした。特に硬いものを食べるわけでもなくいつも通りの食生活であったとのことです。さらに突っ込んでお話を聞くと、傷ができる前日に旅行にいかれていつもの何倍も歩いたとのことでした。
歩行は顎位(下顎は筋肉とじん帯で上顎からぶら下がっている状態なので顎の位置は微小に変化します。その顎の位置を顎位と言います)に影響を与えます。顎位が変化した位置で噛み合わせるといつもと違うところで噛み合うために、特に義歯などを使用している場合には傷ができたりすることが少なくありません。
生活習慣が入れ歯の具合にも影響を与える事があるのです!
人間の身体はすべて繋がっていることを改めて知ることができた大切な機会をいただくことができました。
いつも診さしてもらいましてありがとうございます!
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