歯の根についてのお話し
投稿日:2022年11月13日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
「歯の神経」の処置をなされたことがある方は「歯の根」について少し知識があるのではないでしょうか?
歯には「根」があり、その「根」は歯肉のしたにある骨の中にしっかりと埋まっています。
植物の「根」が土に埋まっている事と同じです。
「歯の根」の中には「管」があり、「管」のなかには「神経」や「血管」が詰まっています。
歯の中には「血液」が循環しているのです。
「顎」の中には頭部から来る太い「動脈」「静脈」などの血管、また「神経」があり、それらから枝分かれした「血管」「神経」が歯の中に繋がっているのです。
「歯」は生きているのです。
この「歯の根」ですが、歯の種類によって、「根」の形態や「根」の数が異なります。
前歯は「根」の数が1本である事がほとんどですが、大臼歯になると「根」の数が3~4本になります。
一つの「根」には一つの神経だけが走行していると思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
一つの歯の「根」の中には太い神経があり、そこから枝分かれした細かい神経があります。
また一つの「根」のなかに2つの神経が走行している場合もあります。
「」
歯の根の治療で扱う神経は太い神経が主となります。
細かすぎて物理的にアクセスできない神経はいくつもあるのです。
「根管治療と言われる根の治療法が完全な治療法ではない」というのは、上記の理由でもあります。
つづく
■ 他の記事を読む■