歯周病治療の流れについて
投稿日:2024年6月7日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
歯周基本治療のメイン処である歯石除去が一旦終了した時点で「歯周検査」を必ず行います。
そして初診時のデータと比べどの程度改善しているのか状況を把握することがその後の治療の道標となります。
歯周病の程度が軽度であれば一度の基本治療で処置は終了し、その状態を出来るだけ長く保つために
「メインテナンス」に移行していきます。おおよそ2〜3ヶ月、4〜6ヶ月の期間毎に来院していただいて、歯石除去、色素沈着除去、歯周検査、他に何か疾患等問題がないかチェックします。
このメインテナンスにより健康状態の長期安定化を目指します。
一方で、歯周基本治療終了後の検査において引き続き治療を要する場合には、再度歯石除去を行います。
バクテリアはとても複雑な形態をしている歯の根の周囲にへばりついているのでそう簡単には除去できません。特に歯周病の程度が悪ければ悪いほど、バクテリアの付着範囲も広がります。
1回の処置では取りきれない事は多々あります。
再度、歯周基本治療を行い、その後の歯周検査で再評価を行い次のステップに進みます。
再評価の結果、改善されていればメインテナンスへ移行します。
改善されていない場合には、歯周外科をオプションに加えて新たな治療へと進みます。
続く
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