歯周病と認知症について
投稿日:2025年12月19日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
まだ仮説の段階ではありますが歯周病が認知症であるアルツハイマー病に関与しているという研究が注目を浴びています。
結論から言うと、アルツハイマー病で亡くなった患者さんの脳から歯周病関連細菌であるPG菌とそれらが産生する酵素が検出され、歯周病と認知症を結びつける道筋がたったということです。
歯周病とアルツハイマー病を比較すると、歯周病の方が発症が早く、歯周病が始まってからアルツハイマー病が起こります。その逆は基本的には起こらないことから歯周病がアルツハイマー病の原因の一つとして挙げられます。
他にも「アミロイドβ仮説」「病原体仮説」「炎症仮説」などまだ仮説の域を超えませんが、
日本では「アミロイドβ仮説」を軸に治療薬も認可されています。
歯科医として経験則からも、認知症を患っておられる患者さんの口腔内の歯周病罹患率は非常に高いと思われます。
認知症にならないためにもお口の中をしっかりと管理しておくことは非常に重要であることは間違いないと思われます。
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