歯周病治療の基本的な流れについて
投稿日:2019年11月10日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
「国民の80%が歯周病である」と言われていますが、その80%すべての人に治療が必要かと言えば
その必要はないと私は考えます。
人間は細菌と共存して生きています。お口の中から喉を通って、胃、腸、肛門に至るまで必ず細菌がいます。皮膚の中や筋肉の中は無菌状態でなくてはならないです!外の世界と繋がっていないからです。
普段のお口の中は、腸の中と同じように細菌と免疫が平衡を保っている状態です。
ひとたび、細菌の数が増える、毒性のある細菌が出現するなどして平衡状態が崩れると、身体は平衡状態を取り戻そうとして免疫が作動します。細菌の数を減らしたり、悪い細菌を退治するような働きが始まります。この反応による症状を炎症と呼びます。
歯肉が腫れたり、出血したりするのは血液により細菌を退治しようとする身体の防御反応なのです!
したがってお口の中では常に細菌と免疫が戦うことは珍しい事ではありません。
では、歯周病に罹患しているときに、お口の中ではどのような現象が見られるのでしょうか?
次回につづく
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