小児の矯正治療に至る原因 つづき
投稿日:2020年8月9日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「食べ物をよく噛んで食べなさい」
昭和世代の方にとっては、よく耳にした下りだと思いますが、
最近の親御さんは、お子さんにこの言葉を発しているでしょうか?
この言葉は、子供の成長、発育を促す根源的な食育の教えと言えるでしょう。
硬い物を日常的に噛むことは、筋肉のみならず骨の発達にも繋がります。
ある動物実験では、軟らかい食べ物を与え続けた結果、咀嚼筋を含む周囲の骨の発達が顕著に減少したことが分かっています!人もおなじですね!
噛む回数が減ることで咀嚼機能は減少し、延いては歯の向きや歯列の形態、歯の本数にまで変化が現れるのです。
本来永久歯は32本、臼歯3本あり、親知らずと呼ばれる第3大臼歯は上下でしっかりと噛み合っています。
現代では第3大臼歯が上下でしっかりと噛み合い機能を果たしているかみ合わせを持っ人の方が明らかに少ないのです。
歯は骨の中に植立しています。骨の幅が狭ければ、歯の並びは「ガタガタ」に並ぶほかありません!
これが現代における小児の矯正治療にいたる原因の大きな一要因であります!
■ 他の記事を読む■