削らない虫歯の治療について
投稿日:2020年10月5日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
虫歯が進行して虫歯の穴が出来た場合には、歯を削って虫歯の治療を行う必要が出てきます。
治療をするにあたり、歯を削り過ぎないようにするための基本的な姿勢があります。
・疑わしきはう蝕としない!:とても重要な姿勢です。過剰な治療を防ぐためにも
必要な姿勢です。
・象牙質に至る明らかなう窩(虫歯で出来る穴)がある場合に切削(歯を削る)を行います。
・不顕性う蝕(隠れた虫歯)が疑われる場合には、エックス線写真、透過光、う蝕探知機など様々な機械を
駆使して虫歯を探しだします。
・う蝕探知液の活用はとても有効です。二次カリエスの防止にはとても役立ちます。
・顕微鏡や拡大鏡の使用は、微小な虫歯や亀裂などを発見するのには必須アイテムです。
虫歯の早期発見には欠かせません。
以下の所見が認められた時には、早急な修復処置が必要になります。
・肉眼、あるいは拡大鏡でう窩が認められる。
・物がつまる、冷水痛がある、自発痛が認められる。
・不顕性う蝕が認められる。
・う蝕リスクが高く、口腔内全体にう蝕が散見できる。
歯を削るタイミングはとても重要です。早すぎず、遅すぎずが求められます。
様々な要素を考えて虫歯治療する事が大切です。
虫歯リスクの高い方は、かかりつけ医にご相談をすることから始めましょう!
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