噛み合わせ変えてませんか?
投稿日:2018年4月20日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
先日お話させていただきました、よく噛む側とそうでない側についてもう少し踏み込んだお話をさせていただきたいと思います。
無意識下で両側で噛む方習慣のある方は、理想の噛み方だといえるでしょう。
しかしながら実際のところ、片側で噛む習慣をもっている方のほうが多いのも事実です。
まっすぐに立った時に、重心が両足それぞれに50%づつ分かれている人の方が少ないのと同様に
お口の中も左右差がある人の方が多いものです。
両方で噛んでいる人は突然両方で噛むようになったわけではありません。幼年期から両方で噛むような生活習慣を過ごしてきたのです。
長期間にわたり習慣性をもって噛んでいる側の歯列は、歯が削れて平になり、横から見ても、上から見てもまっすぐになることが多いです。一方であまり噛んでない側の歯列は、湾曲が付き歯列の傾斜やスパイラルが見られることが多いです。このように長期にわたり習慣性に噛んでいる側とそうでない側ではそれぞれに特徴が現れます。他にも特徴は現れますが歯や骨などの硬組織にはこのような特徴が顕著に現れます。
このように長期間にわたりできた歯や歯列、顎関節周囲の骨などにおける特徴を、噛む側を変えることにより破壊してしまうリスクがあります。
それによって起こる現症は様々ですが身体を壊してしまう可能性も十分にあります。
何かのために長期間習慣性に噛んでいる側を突然変える事は、リスクある事だと考えていただけると
よろしいかと思います。
■ 他の記事を読む■