初期う蝕の治し方について 続き
投稿日:2025年7月11日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
初期う蝕の治し方として「脱灰」「再石灰化」の話をお伝えしましたが
虫歯と唾液のお話についてもう少し深掘りしてみましょう!
お口の中が酸性に傾くと「脱灰」が始まります。歯の表面からカルシウムやリン酸が溶出してまう現象です。
脱灰された部位は唾液によって再石灰化が促されますが、唾液が歯の表面を覆いにくい部位があります。
上の前歯、上の臼歯部の表層は唇や頬が接触する部位なので、唾液で覆われにくく脱灰が進み、
結果虫歯になりやすい、虫歯の好発部位となっています。
したがって、口をよく動かして唾液を口腔内全体に行き渡らせるような動作を意識的にすることで初期う蝕の改善に繋がります!
脱灰はPH5.5くらいで始まります。ジュースなど飲んだ後はPH5位で停滞します。中性がPH7だとすると酸性に傾いていることがわかります。
これに加えて歯の表面にこびり付いているプラークのPHもおおよそ5.5です。
唾液の干渉作用が働きますが、プラークが残存する限りプラーク下の歯表面はどんどん脱灰されます。
プラーク除去はどんなケースにおいても必要です!今一度、効果的な歯磨きを身につけてくださいね!
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