歯磨き中に見られる出血は大丈夫でしょうか?
投稿日:2025年3月29日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
痛くないのに歯磨き中に出血が見られたことがある方、大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
特に初めて経験される方は驚かれると思われます。
出血の原因はいくつかあります。
・歯肉炎や歯周病による出血
歯肉を含めた歯周組織にプラークや歯石(バクテリア)が溜まってくると、それら対して身体は反応します。バクテリアの数を減らすために免疫が応答し始めます。免疫は主に血液中にあるので血管の透過性がよくなり出血しやすい状況が作られます。まさに炎症のことですね。身体を守るための応答なのです。
これらの場合には、歯磨きや歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用した清掃が必要となります。
歯科医院でのクリーニングや歯周病治療などはとても有効です!
・歯磨きによる傷からくる出血
強く磨き過ぎたり、硬い歯ブラシで傷つけたり、マッサージ効果を期待して歯ブラシで歯肉を磨いてしまったりと様々な原因があります。
歯ブラシで歯肉を磨くことはやめましょう!
歯肉が傷つくだけでなく、歯肉退縮(歯肉が下がること)を引き起こす可能性もあります!
歯肉が退縮する知覚過敏も惹起されることがあります。
他にも稀ではありますが、血液疾患などで歯肉の出血を伴うことがありますので、ご心配な方は歯科医にご相談くださいね。
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