親知らず周囲は炎症しやすい?
投稿日:2023年5月20日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
智歯周囲に炎症が起こり事を「智歯周囲炎」と言います。割と頻繁に起こりうる炎症で、臨床においてもよく目にします。
智歯は一番奥にあり事から汚れが溜まりやすく炎症を惹起しやすい環境にあります。特に歯の頭が半分出ているケース(半埋伏)などではトラブルが度々起こります。
抗生剤や局所の掃除で一時的には治りますが、繰り返すことが多く、根本的な解決をしようとするとやはり抜歯の選択が必要となります。
智歯周囲は咽頭や頸部に近いため、炎症が顔、首に波及しやすい特徴があります。炎症を繰り返すことにより骨髄炎になる可能性もあるために注意が必要となります。
これら智歯の状態や周囲の環境を骨の中まで観察するには、パノラマレントゲン写真が有効です。
炎症以外の嚢胞や腫瘍の早期発見にも有効なので定期的なレントゲン撮影を行うことは予防にも繋がります。
骨の中に横向いた状態で埋まっている智歯の抜歯は難易度が上がります。環境の整った病院での抜歯が望ましいでしょう。
智歯周囲から鼻につく「ツン」とした臭いがしたらそれはバクテリアが溜まっている証拠です。
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