睡眠時の歯ぎしりで詰め物が取れた
投稿日:2017年11月28日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
皆さんの中で就寝中に歯ぎしりしていることを自覚していらっしゃる方、もしくはご家族にそれを指摘された方いらっしゃるのではないでしょうか?
歯ぎしりは、お口の中に悪影響を及ぼす事が多いのは事実です。幼児期から青年期くらいまでの歯ぎしりに関しては各個人のかみ合わせをつくる上で必要な現象とも考えられますが成人から老年期にかけての歯ぎしりは、その限りでは無いことが多いと思われます。
昨日前歯の破折で来院され即日治療で破折部を修復した患者さんが今朝「同じ部位が破折した」とのことで再び来院されました。「朝起きたら取れていた」との事でした。昨日は噛み合わせのチェックは当然のことながらいたしましたが歯ぎしりで行われる噛み合わせを見ることができませんでした。今朝診療台で横たわった状態であらゆる噛み合わせを診たところ破折の原因となる噛み合わせを見つけることができました。噛み合わせのチェックをする場合は、座位の状態で診断することが多いですが横たわった状態と座位の状態では噛み合わせが異なることが多いので、歯ぎしりをする方は横たわった状態も含めて様々な身体の動きを想定して噛み合わせをチェックする必要があります。
歯ぎしりの原因は、身体と密接な関係があります。生活習慣は特に影響を与えます。自覚されている方もしくは指摘された方はかかりつけの先生に伝えておくと大変有益な情報ですのでより良い治療につながると思われます。
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