二次カリエスを防ぐには?
投稿日:2019年4月12日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「二次カリエス」を防ぐために出来る事は、医療サイドと患者さんサイドでそれぞれに課されることがある旨をお話しさせていただきました。
「虫歯の治療」において、拡大鏡、顕微鏡、う蝕探知液などを用いることで虫歯の除去率がグンと上がることことは事実です。
また意図的に虫歯を残す場合もあります。
虫歯を極力除去するために何も考えずに取っていけば生きている歯であれば当然ながら神経に到達してしまいます。歯の神経がある「歯髄」と呼ばれる組織は菌は存在しません、無菌状態です。そこに外部からの交通があると直ちに菌に感染してしまい、痛みを伴います!
歯の神経は取らない方が良いに決まっているので、虫歯の治療をする際には、歯髄が出ないように細心の注意を払って治療することが大切です。
レントゲン写真であらかじめ虫歯が深く、歯髄まで近い事がわかっている場合、歯髄の少し手前であえて虫歯を残して、身体の防御反応(再石灰化と呼ばれ、歯髄を守るために硬組織で歯髄を内側から覆う反応)を期待することもあります。
このような処置が施されている場合, 二次カリエスの原因となることがありますが、予め治療の趣旨を患者さんと歯科医の間で共有できていれば次の処置もスムーズに進むであろうと考えます。
次回は患者さんサイドの予防についてお話ししようと思います。
■ 他の記事を読む■