歯周病と糖尿病について
投稿日:2019年9月2日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
糖尿病は様々な理由から、すい臓から分泌されるインスリンの作用不足により血糖値が慢性的に高くなり続ける病気です。
インスリンは血糖値を下げるホルモンです。体の様々な部位へ糖の取り込みを促します。
糖が取り込まれずに血糖値の高い状態が続くと血管が弱り、心筋梗塞、脳梗塞、など深刻な病気に繋がりかねません。
なぜ歯周病と糖尿病が関係するのか?
炎症性の物質がインスリンの作用を抑制します。
すなわち歯周病は炎症を発しますので結果、糖尿病を増悪させるのです!
歯周病が進行 ➡ 糖尿病悪化
歯周病治癒傾向 ➡ 糖尿病改善傾向
糖尿病については歯周病が悪化の一因になるだけでなく、歯周病が改善することにより、糖尿病も改善することが多くの研究により分かってきました。
歯周病治療により歯周組織の炎症が落ち着くと、インスリンの働きが良くなり血糖値が下がるようになります。結果、糖尿病が改善傾向になるという事です。
何よりも放置することが負のスパイラルを招きます!
糖尿病がご心配の方は病気について良く知る事から始めてみてはいかがでしょうか?
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