妊婦さんの歯科治療について
投稿日:2018年10月1日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「妊娠すると歯が悪くなる」このくだり、よく聞きませんか? 実は本当の事なのです!
妊婦さんのお口の中は、むしば菌や歯周病菌が増えやすい条件が揃うので、妊娠中に歯痛に悩んだり
歯ぐきが腫れたりする方が少なくありません。
このような状況になったときにきになるのが「麻酔やレントゲン」と思われます。
「赤ちゃんにだいじょうぶかなー」と歯科受診を躊躇しているうちにお口の中はますます悪化していくことが予想されます。
安心して出産を迎えていただくためにも、十分な知識をもっていただきたいと思います。
歯科の局所麻酔:リドカインはほぼ妊娠全週で問題なく使用できる麻酔薬です。通常量を使っても全く問題
ないとされています。赤ちゃんのためにも痛みのストレスを我慢しないで下さいね。
またプロピトカインという麻酔薬は妊娠後期の患者さんには使用しません。分娩を促進
するためです。
レントゲン: 50mSv未満は、胎児への影響と被ばく量との関連は認められない。
歯科用CT:0.1mSv
歯科用パノラマ:0.01mSV
歯科用デンタル:0.008mSv
日本の年間自然放射線:2.1mSv
上記の数値を見てもらうと一目瞭然かと思いますが、いかに歯科のレントゲンにおける放射線量が少ないかご理解いただけるのではないかと思います。
つづく
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