歯を残す事って良い事?
投稿日:2018年1月10日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
先日お見えになった患者さん
歯が腫れて揺れているので歯科医院へ行ったところ「歯を抜かなければなりません」と言われ
セカンドオピニオンとして当院へ来院されました。
いわゆる歯周病で、歯を支える骨が吸収してしまい、歯が揺れて、おまけに炎症を引き起こして痛みを伴う事は良くあります。「歯を抜く」ことは、悪いことばかりではなく身体にとって良い事もあります。
病気により免疫が下がっている方、ご高齢の方などは、感染のリスクが高まりますので抜歯した方が、歯を無理に残すよりも、身体にとって負担が少なくなる場合もあります。
しかしながら身体が健康でいらっしゃる方に対しての抜歯通告も少なからずあります。
基本的に歯を支える骨(歯槽骨と呼ばれます)があった方が良いに決まってますが、無くても歯は十分に長持ちすることもあります。歯の周囲の歯肉が健康で炎症も無ければ、歯肉が歯を支えることは可能です。当院でも揺れている歯を存続させて、美味しく食事をされている患者様は本当に多数お見えになります。
炎症が持続した状態が続いている状態は早期の治療が必要となります。歯が残る見込みがある場合は、歯の保存に努める事は、最重要課題だと思います。それに歯は、患者様自身の身体の一部ですから最終的な判断は、ご自分でされるべきでしょう。その判断材料として我々歯科医がリベラルな情報を提供することが何より重要ですね!
お悩みをお持ちの方がお見えになるようでしたら早目の歯科受診を!
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