歯周基本治療の流れについて つづき
投稿日:2019年12月1日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
歯周病についての理解を深める事ができたら治療に入っていきます。
1)ブラッシング:歯科医や歯科衛生士に指導を受けることが一番の近道だと思います。
適切に汚れ(細菌)を除去することに意味があります。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシ、デンタルフロスなど歯ブラシが届かない部位の
清掃がとても重要になります。
2)歯周基本検査:歯周病に関連する細菌は、歯と歯肉の隙間に生息しています。そこで菌が増殖すると
歯の根の方向にむけて歯周組織が崩壊していきます。
この検査により破壊の程度と細菌の活動性などを見ることが出来ます。
3)歯石(主に縁上歯石)、バイオフィルムの除去 :ここではブラッシングでは落とすことのできない
歯石や汚れを徹底して除去していきます。可及的
に炎症反応を抑えていきます。
4)歯周基本検査または歯周精密検査:縁上歯石やバイオフィルムなどの強固に付着した細菌の塊を除去
した後の歯周組織の再評価を行います。
5)歯石除去(縁下歯石):歯周ポケットの中に生息する歯周病関連細菌をターゲットに根面のまわりに
付着している歯石や汚染された組織など炎症を引き起こす細菌群を徹底除去
していきます。
上記のように歯周基本治療とはバクテリアコント―ロルがメインの治療となります。
重度の歯周病に対しては、このような治療を経てさらに歯周外科や再生療法などのより専門的な治療へとつづきます。
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