小児の虫歯予防について つづき
投稿日:2020年6月5日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
ミュータンス菌って聞いたことあるでしょうか?
虫歯の原因菌です!
「甘い物ばかり食べていると虫歯になりますよ」よく耳にする下りですよね!
このメカニズムを説明すると、
ミュータンス菌は糖を基質として有機酸を酸性するという点です。
つまり糖分を食べて、歯を溶かす原因となる酸を産生するのです!
それだけではなく、不溶性グルカンという粘着性の強い物質を形成して、細菌がプラークとして歯の表面に付着する足掛かりを作っているのです!
これらの作用が齲蝕の発生に大きな役割を果たしているのです!
虫歯の原因菌には他にも、ラクトバチルス菌、その他連鎖球菌などがあり、酸産生能が有ることが確認されていますが、これらの細菌だけでは、歯の表面への付着、固着能がなく、不溶性グルカンの形成もないために、作られた酸が唾液中に流れて歯面上でのPHに繋がりにくいと言われています。
ミュータンス菌が不溶性グルカンをベース歯面に付着してデンタルプラークを形成すると、その中に様々な細菌が住み着いて糖を代謝して酸を産生することで、プラークが付いている部位のPHが低下して、むしばが出来るというわけです!
次回も虫歯についてどんどん掘り下げていきたいと思います!
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