歯についている黒い線みたいなものって何でしょうか?
投稿日:2018年1月28日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
患者さんから、もしくは親御さんからよく聞かれることがあります。
「歯についている黒い点、もしくは線は何ですか?」と。
答えとしてはおおまかに三つあげられると思います。
1)虫歯
2)着色
3)歯石
これらのどれかに当てはまるでしょう。
虫歯についてはさらに二つに分けることができます。
(1)初期う触が再石灰化して硬くなり進行していないもの
(2)入り口は小さな黒い点だけれども歯の中で大きく進行しているもの
歯は削る事によって虫歯になりやすくなります。なぜなら削った穴の形と詰め物の間は、ミクロで見ると必ず隙間ができるからです。その隙間よりも虫歯の菌は小さいのです。
また虫歯治療をする際の環境も後の予後に多大な影響を与えます。歯に唾液がベタベタに付いている状態で詰め物を施しても、細菌だらけで一時的に虫歯治療をしたといっても、その後に再度虫歯になる可能性は拭えません。
したがって(1)のように色が黒くてもそのままにしておいた方が歯にとって有益であることがあります。
しかしながら(2)のように放置しておくと、虫歯が神経まで到達して神経の処置が必要になることもあります。
レントゲン写真やう触探知機などを使って診断することも重要ですが、疑わしい歯以外の歯がどうなっているのか診ることが非常に有効であります。したがって「なんだろう?」と思ったら歯科医に相談されるとすぐに問題解決できる事もありますので、お悩みの方は是非ご相談を!
また着色や歯石の場合は、簡単に除去できるので衛生士さんにお任せいただければよろしいかと思います。
■ 他の記事を読む■