問い合わせの多い「ラミネートべニア」について
投稿日:2023年7月22日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
「ラミネートべニア」
・主に前歯の表面を削合して、外部で製作した補綴物をセメント合着することで得る審美回復のための
補綴法です。
歯を削る量を最小限におさえて審美回復を図る方法として30年近く前から使われている方法です。
近年では審美材料の質の向上が目覚ましく適応も広がっています。
しかしながらメリット・デメリットが材料に依拠することがあるために、その選択は十分に考慮する必要があります。
ラミネートべニアでは、おもにセラミックの材料を歯の表面に張り付けます。
歯科技工士が製作して、それを歯科医師が装着します。
メリットととして
・歯の色を変える。
・歯並びを変える(適応範囲はかなり狭く、おすすめはできない。)
・歯の形を変える(かみ合わせの経路を阻害するような形態では、割れたり、欠けたりします。)
主に歯の色を変える事に優れていると考えます。
セラミックを使用したラミネートべニア法では、問題点がいくつかあります。
一番多いトラブルは、割れたり、欠けたりした後に修復が困難である点です!
被せ物や詰め物の治療を受ける時に「カチカチ噛んでください」と言われたことはないでしょうか?
かみ合わせの高さを確認する作業です。
しかしながら歯科医院での診療台で見られるかみ合わせは、その方のかみ合わせのほんの一部でありまあせん。
寝ているときに「歯ぎしり」する方などは、歯科医も診療室内でそれを確認することは非常に困難です。
したがって、ラミネートべニアを装着したが数日~数か月後に破折してしまいましたという事はよくあります。
割れたり、欠けたりしても、同じ材料で即日修理ができ、形態やかみ合わせを自由に変える事ができる材料があればいいと思いませんか?
そんな優れた材料があるのです! 優れた日本のメーカーの企業努力によるものです!
つづく
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