歯並びが悪いのはどうして?
投稿日:2017年12月9日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
昨今、様々な要因によって歯並びが悪くなるお子さんをよく見かけます。歯並びが悪くなる原因は単純に言えば、歯の横幅の長さの合計が、歯が埋まっている骨の長さよりも大きいため、歯が並ぶスペースが無く、横に飛び出たり、捻じれて生えたり、斜めに生えたりと、狭い骨の幅に歯が無理くり並んでいる状態になるためです。
要因は様々ですが、その中でも食生活の変化と移動手段の発達(車、電車、自転車etc)が大きな影響を与えているのは事実と言えるでしょう!
歩く事、歩行は、顔貌の発達に顕著に影響します。特に下あごの骨の前方への発達を促します。沖縄の島々に住まれているご老人は、公共交通手段がまだ不十分な時一日の歩行距離は、10km以上であったそうです。皆さん下あごが発達して親知らずまでしっかりと生えそろっていたようです。沖縄に限らず一定以上の歩行を幼年期から続けている方々の顔貌は、同じような形をしています。
また加工食品を摂取することを続けるとやはり下あごの発達は、未熟になります。加工されていない食材は、非常に硬いです。それを咀嚼して呑み込むには、咀嚼回数が必然的に増えます。骨の発達には、リズミカルな骨への刺激が必要になります。それがまさに咀嚼です!
幼児期に硬いものを食べさせる事は、身体に良いと先人は言いましたが、正しい伝えだと思います。子どもに「咀嚼回数を増やして食べなさい」といっても無理でしょう!しかしなが他に食べるものが無ければ硬いものでも何度も噛んで食べるしかありません。
現代は、まわりを見渡せば何でもあります。特別硬いものをあげる必然がありません。
やはり歯並びの悪さは、現代病と言えるでしょう!
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