「かたい」歯ブラシ使っていませんか?
投稿日:2021年10月16日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
」「かたい」歯ブラシ、使用している人が意外と多いんです!
歯ブラシが硬い事が悪いわけではありませんが、汚れ(プラーク)を効果的に除去する目的であれば
「かたい」歯ブラシは不向きと言えるでしょう!
色素沈着など、歯表面に付いたプラークではない、ステインなどの汚れを硬い歯ブラシで落とすことには向いています。
「かたい」歯ブラシで歯肉をマッサージするなどは当然のことながら禁忌です!
歯肉は軟らかくとても繊細な組織です。マッサージと称して歯ブラシでゴシゴシ磨けば簡単に傷ついてしまいます。マッサージは指腹で行ってくださいね!
ここ最近まで「歯がたわむ」事によって歯の表層のエナメル質が剥がれてしまい、
「非う蝕性歯頚部歯質欠損」を引き起こし知覚過敏の原因と言われていた「アブフラクション」と呼ばれる用語があります。
特に日本においてこの「アブフラクション」の考えは浸透していました。しかしながら、最近の様々な研究により、この考えが衰退して、分かってきた事は
「かたい歯ブラシと研磨剤の組み合わせにより、非う蝕性歯頚部歯質欠損の発生を招く」ということです。
簡単に言うと、「硬い歯ブラシに歯磨き粉をたくさんつけて毎日ゴシゴシ磨くと歯が削れてしまいますよ」
ということです。
磨きすぎに注意してくださいね!
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