食べ物が歯にはさまるようになったら、それはトラブルのサインかもしれません! 続き
投稿日:2024年10月4日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
食べ物がはさまる時、実際にはどのような状態になっているのでしょうか?の続きです。
歯はコンクリート(骨の例え)とそれにに刺さった釘(歯の例え)との関係とは訳が違います。
歯と骨との間には繊維、血管、靭帯などが存在し、血流があります。したがってその間には常に変化が起きているということです。
故に、歯は動いて当たり前、動かないとそれは生きている証になりません!
例えば、対合する歯が何らかの理由で喪失してしまった場合には、片側の歯は、噛み合う歯がないために伸びていく事があります。これを挺出と呼びます。
4)歯の挺出に伴い隣の歯との間に隙間ができることあります。
一度挺出してしまった歯を圧下させることは非常に困難です。隙間を埋める処置はすぐにできる事が
ほとんどですが根本解決とはなりません。
5)虫歯などで歯が欠けてしまったり、歯と歯の間の圧力が弱まり、隙間ができる。
虫歯により物が挟まりやすくなることはよく目にします。ここで大切なことは、早期治療です!
虫歯はその範囲がエナメル質に限局されている場合において適切な治療が完結していれば
予後が良好です。
しかしながら象牙質まで範囲が広がっていると予後は途端に悪くなります。
早期発見・早期治療は鉄則です。気になり始めたらすぐに歯科医院へ!
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