口腔機能低下症について
投稿日:2026年9月4日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
口腔機能低下症とは?あなたのお口は大丈夫?
口腔機能低下症ってどんな病気?
みなさんは「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことがありますか?少し難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、実はとても身近な問題です。簡単に言うと、**お口の機能がじわじわと低下していく状態**のことを指します。
私たちのお口は、食べる・飲む・話す・呼吸するといった、生きていく上で欠かせない役割をたくさん担っています。若い頃は当たり前のようにできていたこれらの動作が、加齢や生活習慣の変化によって少しずつ衰えていくことがあります。それが積み重なった状態が「口腔機能低下症」です。
この病気は2018年に保険診療の対象となり、歯科医院で正式に診断・治療ができるようになりました。それまでは「年だから仕方ない」と見過ごされがちだったお口の衰えが、れっきとした医療の対象として認められたのです。
特に注意が必要なのは、口腔機能低下症は**ある日突然起こるものではない**という点です。気づかないうちに少しずつ進行していくため、「最近食事に時間がかかるようになった」「むせることが増えた」「滑舌が悪くなった気がする」といった小さなサインを見逃さないことがとても大切です。
また、口腔機能の低下は口の中だけの問題ではありません。食べる力が弱まると栄養状態が悪化し、体全体の筋力低下(フレイル・サルコペニア)につながることも分かっています。つまり、お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることにも直結しているのです。歯科医院は「歯を治すだけの場所」ではなく、**お口の機能を守り、全身の健康を支える場所**でもあります。ぜひこの機会に、自分のお口の機能について一緒に考えてみましょう。
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