口腔機能低下症の治療と予防、ご家庭でできるトレーニング
投稿日:2026年9月26日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
口腔機能低下症の治療と予防とご家庭でできるトレーニング
口腔機能低下症と診断されても、あるいはその予備軍であっても、**適切な治療とトレーニングによって機能を回復・維持することは十分に可能**です。歯科医院でできること、そしてご自宅でできることを合わせてご紹介します。
**歯科医院での治療・対応**
まず、診断結果に基づいて低下している機能に合わせた治療計画を立てます。入れ歯や被せ物が合っていない場合はその調整・修理を行い、噛む力の回復を図ります。口腔乾燥がある場合は、唾液腺マッサージの指導や保湿剤の使用を提案します。また、管理栄養士や言語聴覚士などの他職種と連携して、栄養指導や嚥下リハビリを行うこともあります。定期的に機能検査を繰り返すことで、改善の経過を客観的に確認できる点も保険診療の大きなメリットです。
**ご自宅でできるトレーニング**
①**パタカラ体操**
「パ・タ・カ・ラ」をはっきりと、できるだけ速く繰り返し発音します。唇・舌・のどの筋肉をまんべんなく鍛えられる優れた体操です。1日3回、食事の前に行うと効果的です。
②**舌の体操**
舌を前後左右に動かしたり、舌先で頬の内側を押したりします。舌圧のアップに効果的で、飲み込む力の改善にもつながります。同時に唾液も出るようになるので是非試してみましょう!
③**唾液腺マッサージ**
耳の下・顎の下・顎の内側にある唾液腺をやさしく押しもむように刺激します。唾液の分泌を促し、口腔乾燥の改善に役立ちます。
④**噛む力を鍛える食事の工夫**
食材の硬さは関係ないので、軟らかい食材であっても、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。一口30回〜50回を目標に噛むことで、咀嚼筋のトレーニングになります。
⑤**深呼吸・発声練習**
大きな声で話したり歌ったりすることも、のどの筋肉を鍛えるのに効果的です。カラオケや音読も立派なリハビリになります。まずは腹式呼吸から始めましょう!
最後に大切なことをお伝えします。口腔機能低下症は**定期的な歯科受診と日々のセルフケアの組み合わせ**で、着実に改善を目指せます。「年だから」と諦めず、まずはかかりつけの歯科医院に相談してみてください。お口の健康を守ることが、いつまでも自分の口で食べ・話し・笑える豊かな人生につながります。私たち歯科医師は、皆さんのお口の機能を守るために全力でサポートいたします。いつでもお気軽にご相談ください。
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